6. 依存管理の法則と利害関係理論

 人は毎日迷いの中で生活しています。何か答えを求めたり、人にすがったり自分だけでは決められないことが、あまりにも大きいからなのです。またその逆に人に不安を与えたり、その不安に付け込んだりしながら人間関係を保とうとする人たちもたくさんいます。
 そんな中で依存する側と依存される側に分かれ、依存される側は依存する人をたやすく管理できるようになります。そこに利害関係が生まれ、悪なる人々は依存させることによって、大いなる利益をもたらす結果となっているのです。
 その為には、とにかく不安を与えなければいけません。『ああなったらどうするの?』
 『こうなったらどうするの?』 『貴方の心がそうさせているのよ』  『困ったら私を頼って』と魔の手は優しく包み込んできます。『今日は寒いでしょう? 私がショールを貸してあげるわ』 『なんて優しい人なんだろう』と思った時、あなたはもう既に管理され始めているのです。そういう悪魔のベールが今、私たちを包み込んでしまっているのです。
 必ず、複数の人たちが生きていくためには何らかの利害関係の中で有利性と不合理性を交差させながら日々の暮らしの中では、現象として表れているのです。
必ず得をする人と、損をする人に分かれ、その得が何なのかは別として、被害者のいない得ならばいいのですが、管理者は被害と感じさせないよう、うまく繕ってしまうのです。騙す側の方が、はるかにレベルの高い人の場合が多いのです。その技は巧みにも、心の不安を持つ人たちに襲い掛かってくるのです。
 恐れることはありません。ただ自分に素直に未来の不安を今にもたず、起こってから対処法を考えたら、今の不安の大半は消えていくでしょう。今の不安は、それに立ち向かうことにより、それを認識することにより全てを受け入れれば、解消されるはずです。
受け入れることができないから、悩み、そこに付け入れられます。心の安らぎと受け入れる勇気をそして自分を信じ、今を認め、悪を容認しないでください。
 未来の地球に不安は存在しません。未来の地球に管理者はいりません。
 人間同士の中に利害関係も存在しません。みんなが全てを受け入れれば、それだけで済むことなのです。