7. 落とし穴
  (先に準備しないと人を落とせない)

 よく、人は見かけによらないとか、なんであんな良い人がこんなに悪いことをしてしまったのか分からないなどと言うことがありますが、はたして本当にそうなのでしょうか?
 実際、素晴らしくとても良い人ならば、そのような事故は起こさないはずです。逆に、良い人を装い、人を騙すための準備をしている可能性もあるのです。
 なぜならば、巧妙に計画され、自己満足を得るために人を陥れようとしたならば、先に落とし穴を掘っておく必要があるからです。そして、いかに言葉巧みに誘導し、さもそこに落とし穴がなく安全なように見せかけながら、誘い込まなければなりません。ましてや、巧妙な手口の中には、落とし穴に落ちたことすら気がつかせないほどのテクニックを持った人たちもいるのです。そのためには悪の本質を隠し、良い人を装わなければなりません。
 そして、罠にかけようとする人たちに対して、その人のためになるような優しい教えを説いたり、そうした方がとっても素晴らしく、この自然を感じたりとか、とにかく安心できる材料となんて素晴らしい人なんだろうと思わせなければ落とし穴には誘い込めません。どんなに素晴らしい実績を残そうと、どんなに素晴らしい教えを説こうと、それは落とし穴に落とすためのテクニックにすぎないのです。目的が落とし穴に落とすための行為であるならば、それまでの素晴らしい実績は何の意味もなさなくなってしまいます。突然魔がさして、なんてことも中にはありますが、それはあまり成功した例がありません。
 念入りに計画を立て、自分がさも良い人のように化けきることから、始めなければならないのです。なんであんな良い人がなぜこんなことをするのか、という勘違いは存在しないのです。『人を見たら泥棒と思え』ということわざもあります。残念ながら、現実は悪に味方しているのです。心の隙間を利用され、彼らは手ぐすねを引いて、その瞬間を待っているのです。人を疑いたくないという、聖なる心がある限り、彼らは存在します。大変残念なことなのですがしかたありません。
 ぜひそんな世界ではなく、誰もが信じあい、騙しや裏切りの無い方向へ力を合わせ進んでいけたらと思います。