9. 現実を見失う仮想空間理論

 人を憎むより、分かりあった方が穏やかな世界が始まるとか、争い合うことはお互いの心を傷つけ合ってしまうので争うことを止め、助け合いの心や思いやりの心をみんなが持てたなれば、この世の中はきっと素晴らしいものになるに違いないでしょう。
 『もっと信じあえるような世界になれば良いのに』とか、『優しさで包みあえるような世の中にしていけたら良いのに』などと言う、『そうなれたなら』とか『そうなればいいのに』とか『そうしていきたい』とかと言う、現実を見失った理想を掲げ、『本当は悪い人なんていないんだ』とか『罪を犯した人でも分かってあげたら』などと言う考え方が意外と多いものです。
 最終的には、これも悪を容認する理論になってしまい、犯罪者を野放しにしてしまうのです。理想は理想として大変素晴らしいのですが、もし目の前に罪を犯そうとした人がいた場合や、今にも犯罪を犯そうとするする人がいる場合、何もできずにただうずくまってしまうだけにすぎません。理想を掲げる理論は、現実を見失う仮想空間理論にすぎないのです。その中には、もうすでに現実はなくその理想は現実化しないのです。
 大切なことは、今起こっているこの現状に対し、また犯罪に対してどう対処していくのか。
 そして悪を少しでも減らすためには、理想だけではだめなのです。理想の想いをより多くの人に伝え、感動を与え、そうした人が増えたならば良いのですが、逆に甘さが露呈され利用されてしまったりすることの方が多いのです。
 犯罪を犯す人の方が、頭が良いのです。
 お人よしが損をする時代はあってはならないのです。
 お人よしが騙される時代はあってはならないのです。
 未来の地球は和みの世界で繰り広げられます。穏やかな心の人たちが住んでいます。未来の地球にいらない人たちは、今の地球でもいらないはずです。今、現実を見つめ、どう対応するか具体的に考え、実行することが大切だと思います。
 勇気を持ち、正しい未来が来ることを願います。