13. 騙す人、騙される人

 人はよく『騙される人も悪い。騙す人だけが悪いわけじゃない』など安易に口にしたりします。その根拠はどこにあるのでしょうか? 騙す人と騙される人の関係ははたして1対1なのでしょうか? その関係は50%:50%(フィフティー)なのでしょうか?
 騙す人は言葉巧みに獲物を狙い、何人もの人を騙し続ける場合もあります。人のよさそうなお人よしの人、素直すぎる人、すぐ人を信じる人、そそっかしい人、おっちょこちょいの人、騙す側はそんなような人を見つけるのがとても得意なのです。騙される側からの被害者は本人だけで、騙された人は人を騙したわけではないのです。ただ、ほんのわずか落ち度があっただけにすぎないのです。
 騙す側は、あくまでその行為は悪であり、罪であり、犯罪なのです。『どちらも悪いのよ』と言ってしまっては、悪を容認することになってしまいます。そして悪を野放しにすることになってしまいます。
 騙す人の理由、なぜそのようなことをしたのかなんて考える必要はないのです。騙す側の理由なんて意味がないのです。だからやって良いというわけには、絶対にならないのです。   魔がさしてしまったとしても、たった一回の過ちだとしても、計画性がなかったとしても、罪は罪とし償わなければならないのです。
 そして受けた罰を戒めとし、生かしていくことの方がよほど大切なのです。優しさの陰で、悪を容認しないでください。勇気を持って、悪に立ち向かう心を持って下さい。
 騙される人だけが住んでいる地球には、犯罪はないのです。ただ一つ怖いのは、騙す側の人が悪いことをしていることを認識せず、逆に良いことをしていると思い込み、騙すこともあるのです。
 例えば廃油せっけんの作り方を教えてしまうとか、生ゴミ堆肥を環境に良いと思い、作物を作り、それを自慢してしまうとかまだまだたくさんあります。