15. 未来の不安に、今、怯えないで

 これから起こるかもしれない、未来の不幸な出来事や、不合理な出来事に対し、今から不安に思う人がたくさんおられます。また、子どもの未来を考えたり、家族の未来を考えたり、自分の未来を考えたり、「病気になったらどうしよう」とか「交通事故に遭ったらどうしよう」「会社が倒産したらどうしよう」とか、まだ起こってない不幸な出来事を今から想像し、不安な日々を過ごしてしまうことがよくあります。
 起こっていない事実に関しては、想像性が反映され、どんな風にでも、不安を呼び込むことができます。転ばぬ先の杖という言葉もあります。備えあれば憂いなしと言う言葉もありますが、確かに準備をしておくことも大切なことですが、過剰な心配はかえって、心を痛めてしまい、病気や争いのもとになってしまうこともあります。
 これから来るかもしれない身近な些細な不安に怯えて生きるよりも、起こってから対処法を考えた方が的確な判断ができるはずなのです。起こる前に対処法を考えると、ああしたらこうしたらと逆に不安を募らせてしまいます。まだ起こっていない不安に対しては、考えすぎないよう毎日を楽しんで生きることの方が大切かと思われます。
 今の自分を精いっぱい、未来はいつも今から始まるのです。今の延長線上にあるのですから、今を大切にすることの方が、よほど大事なのです。
 そして過去における後悔が、未来を不安にすることもあるのです。過ちは誰にでもあります。『後悔先に立たず』と言うことわざどおりなのです。後にならないと分からないこともたくさんあるのです。本当に今を精いっぱい生きてまずは楽しみましょう。未来を考えすぎると、間違えてしまうこともあるのです。
 少しばかりいいかげんでも良いのです。人に迷惑をかけない。自分の中のいいかげんさを持ち合わせながら、生きていけたらそれで良いのです。