17. なぜ荒魂・和魂

 神社でよく見受けられることですが、社殿に参拝する時によく『荒魂を祭る社殿』と『和魂を祭る社殿』が別れて二つあります。内容は字のごとくなのですが、なぜ二つが必要なのか、そして二つあることによってどのような現象が起こるのか。
 それを仮に、人間に置き換えてみたら、どうでしょうか。
 荒々しい魂の場合、人と衝突したり、気持ちが苛々したり、虚栄心で強さを強調したり、いろいろな場合がありますが、強さを表すことはとても必要なことだと思います。
 また、和魂(優しく思いやりの魂)の場合、人に優しく接したり、思いやりを持って何かをしてあげたり、争いごとを避けて和みの世界へと、とても穏やかな心となっていくでしょう。
 この二つの中で各々に欠けている部分、そして二つあることにより生まれてくる事柄の中で、最も重要なのが二つ合わさることによって生まれる「勇気」という言葉で置き換えられると思います。
 優しさだけでも、荒々しいだけでも、勇気は生まれてこないのです。両方あることによって、そこから勇気が生まれてきます。間違ったことをしている人に、優しく振舞うだけでなく、また荒々しく振舞うだけでは、何の解決も見出すことはできません。
 勇気を持って、注意することが必要です。間違いを正そうとするときには、大変、勇気が必要となります。勇気がないと、人に注意したり、自分の間違いを訂正したりすることができないのです。
 だから神々の世界でも、この二つが大変重要な事柄となるのでしょう。
 私たちも勇気を持って、悪に立ち向かい、悪をなくしていく必要があると思います。
 穏やかな和みの世界を築くためにも、勇気が必要なのです。