22. 微笑み返し、言葉のない世界

 全くの他人であっても、何の関わりの無い人であっても、ただの行きずりの人であっても、またその人が、おじいちゃんやおばあちゃんであっても、小学生・幼稚園の園児であっても、そしてそれが、どんな場所でも、にこっと笑顔で返されるととても清々しく爽やかな気分になれます。
 そして、自分も、それを受けるように、また微笑みで返してあげます。言葉なんか全く要らない、友達や恋人やふれあう人たちすべてが微笑みで返してあげられたならば、そこに大いなる和みの世界が生まれてくるはずなのです。別に好意をもっているからとか、特別な思いなど無くて良いのです。笑顔は多くの人を和みの世界へと導いてくれるのです。しかもこれは、人間にだけ与えられた権利であり、人間が人間としてふれあうための法則なのです。
 言葉の無い世界から、この法則は生まれたのです。今、私たちはたくさんの言葉を使い、自分を表現し、そして相手を理解しようとしています。その言葉の使い方にほんのちょっとのすれ違いがあったり、誤解があったりして、考え方の相違から傷つけあうこともあるのです。そしてそれを訂正することが非常に難しく、大切な人を失ってしまうこともあるのです。    
 そんなとき、言葉の持つ危険性を感じざるを得ません。
 人と人とが微笑みで返し合ったならば、言葉のいらない世界が始まるのです。そして、傷つくことも傷つけることもないのです。やだなと思った人でも逆に、にこっとしてあげたら、お互いの傷が癒されるかもしれません。ほんのちょっとの優しさで、そして思いやりで笑顔を表現できたならばたくさんの人たちが和みの世界で生きられることでしょう。
 その笑顔を忘れず、馬鹿かと言われても良いから、笑っていられたならば、微笑んでいられたならば少なくとも、人を傷つけることはないのです。
 言葉で表現できない素晴らしい世界がそこにはあるのです。