34. 今、心の扉を閉ざしてみませんか

 私たち人間には、心があります。「心ってなんだろう」と深く考えることもあります。もし、その心の扉を閉めてしまったなら、どれだけ違う世界が見えてくることでしょうか。
 心があるから、人を好きになったり、悩んだり、欲しがったり、傷ついたり、傷つけたり、想いが強くなればなるほど心の負担は大きくなるのです。少し、心の負担を軽くするためには、一度その扉を閉めてみてはいかがでしょうか。何もない世界、意識も、思考も、苦しみも、切なさも、喜びも、人恋しさも感じないそんな世界が広がります。
 無とは、閉ざされた心の中に発する、もっとも安らげる時間を持つことから始まります。人はすぐに頭の中に何かを考えてしまう。心に反映し、思いが募る。そして、悩み苦しみ、怒り、自分さえ見失っていく。何のために生まれたかさえも、わかろうとしない。
 ただ、時間の流れにすがり、日々を過ごすだけの人生の中で、心の扉を開けたり閉めたり自由にできるはずなのです。そして全ては無から始まり、無へと還っていく。一度全て心の扉を閉めた時、そこに繰り広げられる世界は、何も無い、何も感じない、さみしさも喜びも感じない。もちろん怒りも苦しみも。
 そして、少しだけその心の扉を開き、自分の心の行方を探してみてはいかがですか。必ず、そこには自然があり、優しさの中から心探しをしましょう。そして、最も大切なことは、その心を受け入れてくれる、何かと出会うことです。それが人なのか、物なのかは別として。やはり、一人では生きていけないのです。繋がる心が見つかり、その心の出会いの中に、自分を見つけた時、人は美しく羽ばたけるのです。
 悩むことなど何もないのです。ただひたすら心の行方を見守るだけで良いのです。
 答えは一つではありません。いくつもの答えが心を繋いでくれ、そこに安らぎがあったならば、それで良いのではないでしょうか。