36. 人間は万物の霊長である誇りをもう一度

 「人間は万物の霊長である」と良く言われている言葉ですが、その意味の深さを知ることは、日常生活ではあまりありません。それどころか、万物の霊長であるという驕りが、自然を破壊したり多くの命を奪ったり、いったい人間に何があったのでしょうか。
 人間が万物の霊長なら、全ての命の心がわかるはずです。草木の想いや、鳥や魚の想いや、森に住む動物たちの、そう、この地球の住む全ての心が読めるはずなのです。身勝手な心で、他の命を自由に扱ったり、他の命を操作したり、破壊したり殺したりしていませんか。人間だからこそ、そして人間だから、全ての命の心を理解しなければいけません。
 植物にも感情は存在します。微生物でさえも、たくさんの恩恵を私たちにもたらせてくれます。なのに、いったい何をやっているんでしょうか。あまりにも身勝手な自分さえ良ければの考えは捨て、全ての命の声に耳を傾けてはいただけないものでしょうか。
 万物の霊長である人間には、それができるはずです。もう一度、その誇りを取り戻し、この大自然の中での人間の役割を、感じてみてはいかがでしょうか。目の前に、たくさんの命があります。一輪の小さな花にだって、命や想いが存在しています。
 大自然からの恵みに、どれだけ助けられたことでしょうか。だからこそ今、その恩返しが必要なのです。地球で生きる全ての命は、平等です。人間だけが偉いわけではない。もっと謙虚に、そして誇り高く、彼らの声を聞いてあげて下さい。
 きっと、分かり合えるはずです。一度、向こう側の声に耳を傾け、そして、自分を見つめてみてはいかがでしょうか。
 大自然の優しさを、ぬくもりを、恵みを、一番受けているのが人間なんだから。
 人間は全ての命を、そして心を守っていかなければいけないのです。それが人間自身のためでもあるのです。心が豊かになれば全てが見えてきます。