45. 虚しさの扉が開きはじめた

 悲しいことも、辛いことも、苦しいこともないのに、溜息だけがこぼれてしまうような出来事が起こりつつあります。何の不安もないはずなのに、何の恐れもないはずなのに、それは突然やってきます。どうすることもできないぐらい、心が沈み、社会から逃れようとし孤立していきます。
 それは、むなしさの扉が開いた時に起こる現象です。これらのすべての現象を一つのかたちにまとめた時、それをむなしさと表現するのがふさわしいでしょう。このむなしさの扉が開かれたとき、極度の不安が自分を襲います。そして、人と接することが、怖くてたまらなくなります。恐れが先行し、自意識が極度の緊張の中で、落ちていくのです。
 それは、宇宙から運ばれる人間だけに感じる、宇宙波の一つであり、強制的に送り込まれ、人間をふるいにかけます。負けてはいけないのです。あくまで試されているにすぎません。必ず、解放される日が来ます。自然を信じ、自分を信じ、未来を望むなら、必ず解放されます。
 むなしさの扉を閉めるためには、大地に触れ、植物に触れ、意識をそのむなしさの扉に集中します。両手をそっとみぞおちの前に置き、意識でその扉を閉めます。容易には閉まろうとしませんが、何度も意識してください。必ず閉まるはずです。そこを閉めないと、常に不安に襲われることになります。そしてその不安から逃れるために、何かをしようとします。その何かがわからず、迷いに陥り、ただ元の場所に戻るだけです。
 意識してください。試されているだけにすぎないのですよ。それさえ分かれば、決して恐れることはありません。ありのままに生きるだけで良いのです。その罠に、引っ掛からないでください。当たり前すぎる現象の一つにすぎないのだから。