85. ゼロバランスそして自然界

 自然界は莫大なエネルギーに包まれ存在しています。原子力発電所に使われるようなプルトニウムやウランも存在するし、それに匹敵するような高エネルギー体はいくらでも存在しています。アインシュタインの理論によって、組み立てられた原子爆弾も地球上にある自然物質にすぎません。
 これだけの高エネルギー体に包まれながら、なぜこの自然界はこんなにも穏やかで、安定しているのでしょうか。
 その理由はただ一つ、全ての物質がゼロバランス化し、安定しあっているからなのです。要するに、全ての物質はゼロバランスに導かれることにより、そのエネルギーを内側に閉じ込め、さも無いかのように振る舞い続けているにすぎないのです。
 しかし、このゼロバランス化したエネルギーが、そのバランスをいったん崩し始めると、莫大なエネルギーを放出することになり、そのエネルギーはこの大宇宙にも多大な影響を与えることは間違いないのです。これほどまでも、安定と融合への法則で成り立っている地球が、人間の手によりそのバランスを崩し、破壊への方向へと導かれています。
 今ならまだ間に合うのです。人間が、今の科学を見直し、エネルギーの根源をできるだけ自然へと、そして融合へと導き、分裂・破壊のエネルギーは使用してはならないことに早く気づき、今ある施設そのものを停止しなければならないのです。
 すべての元素は、ゼロバランスに導かれることにより安定し、秩序を保っているのです。そのように、大宇宙の法則は決められているのです。絶対的にその法則には従わなければなりません。まだ手遅れではないのです。
 第3のエネルギーは、自然と融合との関係の中で、もうすでに存在しています。この大宇宙から降り注がれる、素粒子エネルギーを初め、この地球が抱えるある種の鉱物により、無限のエネルギーがしかも全く危険の無い、そんなものが存在しているのです。
 人類はすでに、それを発見しています。しかしながら、経済優先の環境の中では、その使用は極めて難しいと言えるでしょう。そんなことは言っていられません。できるだけ早く、正しい方向へと導かれることを願います。